四国の最大都市は松山か?高松か?
昨日のツイートが少しだけ話題になった
四国で最大の都市は高松なのか松山なのか
— 澤村モザイク英梨々 (@mosaic334) 2017年2月20日
京阪神と近いかつアクセスが良くて、企業やら何やらの拠点がだいたい高松に集中しているからなあ。市の人口なら松山が一番だけど、都市圏人口だと高松のほうが圧倒的だし。
人口的には松山だけど中心地としては高松やろなあ
— 駐日トランスヴァール大使館 (@mlginga) 2017年2月20日
京阪神から一番近いのは徳島だしそれ以外の3都市はぶっちゃけそんなに変わらない
— きんてつ たいらんど@台湾鉄路迷 (@kintetsu5820) 2017年2月20日
という具合に人口なら松山、総合的には高松。もしかしたら橋の効果で徳島という意見が多かった。そしてハブられる高知
だが実際は徳島が25万、高松が40万都市であるのに対し、松山は50万人を突破している。
香川県と徳島県、愛媛県で比較しても香川は2010年国勢調査で100万人を割り、2015年で96万人、徳島県に至っては75万人しかいない。愛媛県は人口138万人。四国で唯一100万人を超えている。
各県の人口ランキング5位までを見ても愛媛が2位の今治が15万、3位新居浜、4位西条までが10万都市である。香川だと10万都市が丸亀11万のみ、3~5位は6万~5万程度だ。徳島は2位の阿南市ですら7万人しかいない。
ここまでは人口で比較したが、今度は10%都市圏人口を22年国勢調査から計算して比較してみた。結果は松山都市圏が64万人。対して高松都市圏が83万人という結果になった。確かに都市圏として見ると高松が一枚上のようだ。ちなみに徳島都市圏は68万人だ。四国第二の都市は松山であるという認識は改める必要があるかもしれない。
次は都市圏ごとの商品販売額で比較してみた。
高松都市圏3.0兆円、徳島都市圏2.4兆円、松山都市圏2.1兆円
ここでも徳島>松山という結果になった。
商品販売額を見ると色々な発見がある。東京都市圏は149兆、そのうち80兆円超が中央区と千代田区だ。しかも東京都市圏は横浜、千葉、さいたままでも巻き込んでいます。
ちなみに2位の大阪都市圏は45兆。千代田区とほぼ同程度です。そして関東と関西を比較すると、関西は大阪、京都、神戸でそれぞれ45兆、10兆、8兆円の都市圏を形成しているという特徴があります。そして意外にも姫路が2.9兆円規模の都市圏を持ってるという事実。想像以上に姫路は大都市なのかもしれない。大阪から電車で30分の都市がそれぞれ違う都市圏を持ってるのはとても興味深い話ですね。
結論:都市を人口で比較することは無意味である
今回のように四国の各都市を人口で比較するとあたかも松山>高松>徳島であるかのような錯覚をしてしまう。普通の人なら「人口50万の街と25万の街、どっちが栄えている?」なんて聞かれて25万を選ぶ方がおかしいと思うだろう。しかし、都市の人口は合併でいくらでも変わるのである。
実際、香川県は日本で一番小さい県である。香川県より広い愛媛県の方が人口が大きくなるのも当然であろう。また松山市は徳島市の4倍も広いが、人口密度では徳島の方が上だ。松山市が徳島市と同レベルの人口密度だったと仮定すると松山市は100万人を突破しているはずだ。
これで人口というものさしで市町村や都道府県を比較するのはほとんど無意味であるかを知ってほしい。10%都市圏で比較した方が全国統一の算出法で割り出した数値なので行政区ごとの比較より幾分マシでしょう。(都市圏の人口も合併による人口増加影響はある)
と、いうわけで徳島県民のみなさん。もっと自信を持って生きてください。